地球環境を考える
NPO法人

活動内容

活動内容

将来のビジョン

・人材教育の一環として、財団法人国際農業開発アカデミーを設立し、国連大学校(農学部、環境学部)を大分県速見郡に設立予定※国際農業開発アカデミーについてはこちら
・アフリカの子供へ、予防医学、予知予防検査の促進

これまでの活動

グリーンハットインターナショナルは、世界の食料危機と環境破壊から生命を護るために、生命の尊厳を根本理念として沙漠緑化および森林や農地の作物栽培に関する事業を行っております。

世界各国の砂漠緑化活動と砂漠での作物栽培

世界の砂漠緑化に生涯を捧げた故遠山正瑛博士の理念を継承する牧野光が、中国・内モンゴル自治区クブチ砂漠に300万本のポプラを植樹しました。また、鳥取砂丘で20世紀ナシの栽培を世界で初めて成功させた。

微生物自然農法の特徴

地球生命の誕生と微生物の発酵培養の働きを農業に活用することで、自然のすべての動植物が自然と共に生きている姿を学び農業に反映したものである。これを微生物自然農法と名付けた。地球上に生命が誕生したのは、宇宙に存在する多数の原子の発酵、分解、合成、触媒の働きにより、水蒸気が生まれ、海がが誕生し、海中微生物の誕生からあらゆる生き物の進化が始まり、繁栄して来た。微生物が繫殖する環境が動植物の育成する環境に最適となる。微生物自然農法は健康な土壌を作り出すことである。健康な土壌とは微生物が活動する環境を作り出すことである。土壌には大量の土壌菌がいますが、農薬や化学肥料等で死滅状態となっている。そこに微生物培養液(数十種菌の複合菌液)を散布することで、死滅しかかった土壌菌を活性化させ、散布された微生物と共存し繁殖が始まることで、健康な土壌に戻っていく。

【微生物の働き】

微生物は土壌の有機物(植物、動物の死骸等)を餌として、有機、無機の成分に分解し、植物や小動物の栄養に再生産していきます。植物に必要な窒素の固定やリン・鉄の可溶化などを行い成長促進させ、また抗生物質などを分泌し共生する菌根菌や、植物体内で養分の供給や耐病虫性を持たせるなどの働きで共生しています。
また、微生物は土壌の病原菌を退治する働きがあるため、作物の免疫力を高め、病気になりにくくなります。作物の根から排出された物質を分解し、新たな作物の生育に必要な栄養分を根に与えます。この関係から、根は微生物の多いところへと伸びていきます。微生物は根群に多く集まります。このことから深く広く根を張り、健全な作物が育成される。

Q&A

どんな作物を育てているの?

野菜、果物、園芸作物、穀物栽培を専門としています。土壌の分析をして、完全無農薬・無化学肥料で微生物による有機栽培により健康で安全な作物を栽培しています。

どんな場所でも作物は育つの?

農地の気候風土、土壌環境、農地面積により作物の選定を行います。
乾燥地の沙漠緑化の植林では、緑化の為に植栽樹種を何にするかが最も重要判断となります。過酷な自然環境の中で広大な面積に苗木を育てて成木にしていくには、出来るだけ低コストで、手間のかからない方法を考える事が重要です。
その為には現地の自然条件に合った樹種、例えば耐乾性、耐塩性、土地の傾斜角度、土の酸性度等々を考慮する必要があります。更に、住民の生活を守るためには植林の葉が家畜の餌として活用できる、または果実が食用となる等の樹種を植えなければなりません。

沙漠地帯に自生する、郷土樹種を植える事も大切も環境を守るためには必要です。同時に、砂地に深く根を張る深根性の樹木は、風力や流砂に対する抵抗力を強く持っており、また、沙漠緑化が進んでいる地域ではわずかな水で成長する植物、例えば熱帯常緑樹が適しています。

沙漠にはどんな植物を植えるの?

ユーカリやアカシア、クズなどを活用します。
緑化の速効性と植林の意義を身近に理解させる為に、初期成長が大きく、育苗の成長が早い樹種のユーカリを植林する事があります。ユーカリ植林は、植栽後1年で樹高は2m、5年で12mに成長し、初期成長が早いのみならず、乾燥に強く、樹高が、100mに達するものもある常緑高木であり、幹は船舶建築材に用い、葉からはユーカリ油を精製できます。

日本原産の葛草は、1本の塊根が1.5mの長さに成長し、茎は1年間に20mの長さに成長し、茎からも根を下ろして新しく茎を発生します。葛の葉は家畜の飼料に、繊維は布に利用し、根はデンプンの材料に、また、葛湯として薬に活用されている。この葛は野生のヤギや羊の好物でもあります。

沙漠はどんな環境なの?

沙漠は年間降雨量が200mm以下の地域のことをいいます。地球の平均降雨量は750mmのため、1/4の降水量のため、沙漠農業は水の確保が最重要課題であります。
そもそも、小麦など乾燥に強い穀物でも500mm前後の雨量が必要と言われていて、灌漑(かんがい)用水の使い方が重要です。
③その為、沙漠農法の最大のポイントは水の確保と灌漑用水の使い方である。
④水を確保する為に年間500mm以下の場所では井戸を掘る必要がある。
沙漠地には塩分を含む地下水脈がある為、地下100mまで掘れば灌漑用水は確保できる。

沙漠に作物を育てるためにどんなことをしているの?

①散水灌漑
スプリンクラーが円形に回転して散水する方法で、その円形の範囲の作物に灌漑を行う事が出来る。
②畝間灌漑
畑の畝と畝の間に水を満たして灌漑する方法で、水が作物の根元に浸透するが、沙漠では強い日照により毛細管現象がおこり易く、乾燥して塩分が浮上して地表面に塩膜を造る為、葉焼けを起こすので注意が必要である。
③点滴灌漑
沙漠の砂は水分の浸透が早く、1mℓの水量を撒くと1㎤に浸透するので、10mℓの灌漑する為には10㎤の水を撒く事になり、水の節水と灌漑効果率を高める為に開発されたのが点滴灌漑である。作物の根元の位置に水の出口となる穴を開けたホースを畑に張り巡らし、野菜や果物について根元に最適に水を供給できる方法であるが、小麦などの大規模栽培には不向きである。
④保水剤の活用
散水量の節約の方法として保水剤(吸水性樹脂)を活用する方法である。保水剤はアメリカで研究開発された物質で、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系がある。有機系の保水剤は2年程度で分解し、分解した後は炭素と水が残るだけで環境負荷が少なく、土壌に悪影響を与えない。
⑤ピート(草炭)の活用
保水剤として同じ効果があるのもとして草炭がある。
草炭とはピートとも呼ばれ、枯死した水生植物が長い年月水中に堆積し炭化したもので、保水剤として活用できる。草炭は酸性であり、アルカリ性の沙漠土壌を中性化する為に土壌改良に役立ち、また、草炭は通気性があり肥料としても効果がある。
⑥塩類集積の防止について
沙漠農業で注意しなければならない事は地上への塩分累積の防止である。灌漑用水を地表に散布し、水分が蒸発すると土壌と灌漑水に含まれる塩類のみが地表に累積して塩沙漠現象を引き起こす。毛細管現象を抑える為には水量を多くして排水を確実に行う事である。
6,砂防・暴風の技術
①草方格について
麦わらや稲わらを正方形に地表から20cmの高さになる様に組んで埋設し、風力による砂の移動を止め、植物(作物)を保護する。
②防風林
沙漠の高温と強風の飛砂防止には植林が必要不可欠である。沙漠緑化と沙漠農業の作物の保護には日照と風害を防ぐためにポプラやモンゴル松等の高木を造林し、高木の間に低木を植林すると、高木と低木の組み合わせによって作物栽培の効果を高める事が出来る。一般的な防風林の効果は、風下に樹高の20倍、風上に樹高の3倍の範囲に影響があると言われている。

沙漠でブドウの栽培もできる?

沙漠におけるブドウ栽培は、日本で行われている様な棚作りではなく、殆どがヨーロッパスタイルの垣根作りである。冬場は地表の土が零下30℃に凍ってしまうので、寒さで枯れない様にブドウの枝を垣根から外して地中に寝かせ、その上に厚さ40cmほどの土をかぶせて埋め込み、春になると土中から取り出し、再び垣根に這わせてブドウを栽培する。

沙漠でできる野菜や果実はおいしいの?

沙漠の気候は、昼間は50℃~60℃と高温となり、夜間は10℃以下に下がる為、1日の温度差が45℃~50℃と大変厳しく、沙漠作物はこの温度差を耐える為に体内細胞に糖分を貯めなければならなくなる。日本では、メロンやブドウでも糖度が16~18度で糖度が高い果物と言われているが、沙漠では作物が寒さに耐える為に糖分を細胞に貯める為に糖度が30度と大変甘い果物が収穫されています。沙漠で生産収穫した糖度が高く大変甘い作物は先進国では付加価値の高い果物などととして販売可能であり、先進国へ輸出して経済力を付けていけば、世界中に沙漠農業の素晴らしさを理解させていく事が出来る。

沙漠で作物を作る利点はあるの?

①排水・通気が良く、土壌は空気を含んでいるほど良く、排水の効果を高めると塩類が蓄積しない。②工作しやすく、土壌粒子が乾燥してさらさらしている為扱いやすい。
③水の浸透性が良く、潅水量の計算が容易であるからスプリンクラーで1mℓの水を散布すると1㎤浸透し、根の深さが30㎤なら30mℓの水を散布すれば良い。
④空気が土中を通りやすい為、春の地温の上昇は土中にも伝わりやすく、早作りに適している。
⑤与える肥料が作物ごとに流れ出してしまい、土壌中に残留しないので連作が可能となり、作物ごとに施肥を考えれば良いので連作障害が発生しない。

その他気にして栽培していることはあるの?

作物の種類、種蒔き、育苗等の基本的な作業は、作付け現地の環境に適した適地の作物で行う。厳しい環境なので移植前の播種については、ハウス内で行う。畝作りについては大型の機械で作業を行うが、畝の方向、畝の深さは、現地の地形、日射の方向、排水の方向で決める。

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